熊本市 安全安心のひろば

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フグ毒について

 フグ毒は青酸カリの数百倍の毒性を持つ極めて危険な毒です。また、フグは、その種類はもちろん、部位によって食べることが出来るもの(フグ毒がないもの)が限られており、それを鑑別するためには高度な知識や技術が必要です。

・フグ毒の中毒症状は、食後20分から3時間程度の短時間でしびれや麻痺症状が現れはじめ、
 麻痺症状は口唇から四肢、全身に広がり、重症の場合には呼吸困難で死亡することがあります

・日本では毎年30件程度のフグ中毒が発生し、約50名が中毒し、そのうち数名程度が死亡しています。
 死亡率が高く、日本で起こる食中毒死亡者の多くを占めています


 このように、フグは十分な知識がないまま調理すると非常に危険なものであるため、熊本県においては、営業で未除毒のフグを処理する場合は、条例で県知事の免許を受けた「ふぐ処理師」のみが「ふぐ処理所」の登録を受けた場所でないと出来ないと定めております。

ご家庭においても、釣ってきたフグを自分で調理することは大変危険な行為であると認識し、素人調理は絶対行わないようにしましょう

 また、最近、量販店等において、適切な処理が行われていないフグの混入事例が相次いで報告されています。有毒部位が除去されていない未処理のフグを一般消費者に販売することは禁止されています。万が一、店頭で未処理のフグを見かけた場合は決して購入せず、最寄りの保健所までお知らせ下さい。

参考:平成26年8月?9月に発生した「豆アジ」へのフグの混入事例
【事例1】
 発生年月日  平成26年8月16日
 発 生 場 所  横浜市内のスーパー
 概    要  販売店において「豆アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が調理時にフグの混入を発見し、保健所に連絡。             
 販売店が自主回収を実施。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  シロサバフグ 1尾
【事例2】
 発生年月日  平成26年8月26日
 発 生 場 所  大分市内のスーパー
 概    要  販売店において「豆アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が陳列している「豆アジ」にフグが混入していることを発見。
 保健所に報告するとともに自主回収を実施。
 なお、小分け販売前の在庫にもフグの混入が確認された。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  シロサバフグ 3尾
 コモンフグ    1尾
【事例3】
 発生年月日  平成26年8月27日
 発 生 場 所  千葉市内のスーパー
 概    要  販売店において「小アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が調理時にフグの混入を発見し、保健所に通報。             
 販売店が自主回収を実施。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  種類不明のフグ 1尾
【事例4】
 発生年月日  平成26年9月2日
 発 生 場 所  大分市内のスーパー
 概    要  販売店において「豆アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が調理時にフグの混入を発見し、販売店に連絡。                
 販売者は、保健所に報告するとともに自主回収を実施。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  シロサバフグ 1尾
【事例5】
 発生年月日  平成26年9月2日
 発 生 場 所  京都府内のスーパー
 概    要  販売店において「豆アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が調理時にフグの混入を発見し、保健所に通報。                
 販売者が自主回収を実施。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  種類不明のフグ 1尾
【事例6】
 発生年月日  平成26年9月2日
 発 生 場 所  新潟県内のスーパー
 概    要  販売店において「豆アジ」をパック詰めし、販売。
 購入者が調理時にフグの混入を発見し、保健所に通報。                
 販売店が自主回収を実施。
 健 康 被 害  なし
 混入したフグ  種類不明のフグ 1尾
 

  フグ毒のリスクプロファイル(厚生労働省)